もっちーん

我が家では毎年餅をつく。餅つき機でだけど。でも今年はつかなかったので切り餅を買ってきた。せっかくなので、秋に拾いっぱなしでほーちしといたくるみで、くるみ餅を作ることにした。年末はよく五十嵐大介の『リトルフォレスト』を読んでいたので、ムショーに作りたくなった。くるみをカナヅチでかち割る。きれいに縦に割れるのは稀で真ん中から無残に砕けるのがほとんどだ。毎年やってればコツがわかったんだけど…
硬い殻を割り終わると千枚通しで実をほじくりだす。一応大きなかたまりのままとれると気持ちいいけど、その後すぐにすり鉢でするつもりなので実がきれいに取れなくてもいいのだ。こういった類のめんどくさい手順は大好きだ。だってその後にオイシイのが食べられるってわかってるもんね。実を取り出し終えてつまみ食いすると、ミミカキ1杯ぶんでも山胡桃のいい香りがわかる。こりゃー期待が持てるッ。すり鉢ですりだすと早速あぶらがにじみだす。砂糖や醤油で味付けし、様子を見ながら水を加えてゆるめる。すぐに乳化するのにいちいちカンドーしてしまう。ペペロンチーノ作るときもこんなに上手に乳化できればいいのになあ。かくして出来たクルミだれや黒ゴマいりきな粉、あんこで美味しくお餅を食べることができました。